田園のプログラム

田園のプログラム

ここでは、団体旅行者または個人旅行者向けのツアーに組み込むことができる田舎の体験型プログラムをご紹介します。この短期プログラムには、寄り道型プログラムと半日・1日プログラムがあります。基本的な旅行プランを変更することなく、スケジュールの時間調節として利用できますし、追加オプションとしてもご利用できます。田舎のホテルでの宿泊付き、または宿泊なしの半日・1日プログラムは、特に郊外での体験に興味をお持ちの個人旅行者の方にお勧めです。それぞれの旅行パッケージには様々なプログラムやアクティビティーが含まれています。

各プログラムの説明では、それぞれの特徴やユニークさを理解してもらえるように詳しく説明しています。プログラムの説明は次の三つの部分に分かれています。

—基本情報では、旅行主催者様の旅行プランにここで提案するプログラムをどのように組み込めるのかが分かるように、プログラム所要時間や移動距離等の基本的な情報について説明しています。

—イントロダクションでは、各プログラムで楽しめるユニークな経験や特徴的な部分について説明しています。

—プログラムの旅程では、全プログラム・パッケージの活動を1つずつ説明しています。

DESTINATION ÅLAND

オーランド諸島

Visitaland.com
https://aland.travel/islands
www.alandstrafiken.ax/en

6,700の島々を発見しよう

オーランド諸島はフィンランドの自治区です。フィンランド内の0.51%の領土と0.54%の人口からなる国内最小の地域です。公用語はスウェーデン語、首都はマリエハムン(Mariehamn)です。

オーランド諸島には6,700の名の付いた島々に加え、20,000以上の小さな島々があります。住民32,000名という小さな地域社会の中には、美しい自然の遊歩道やビーチ、森や素晴らしい四季が存在します。島々へはフェリーや橋、街道などを利用して往来することができます。

オーランド諸島のフェリーは4種類の航路で運航されており、ルートは群島自治区とオーランド本土、フィンランド本土とも繋がっています。

オーランド諸島 シューカル

www.aland.travel/kokar-en

オーランド島の最南端には、1つの大きな島の周りを何千もの小さな島が取り囲んでいるシューカル(Kökar)という群島があります。シューカル最大の魅力は素晴らしい自然と不毛の岩と緑豊かな森、野原と遊泳用に保護された湾です。シューカルでは地元の歴史博物館(hembygd museum)へ訪れたり、ボートでシェルシァー(Källskär)へ行ってみたり、自転車で回りながら ハムヌー(Hamnö)にある教会近くでピックニックランチなどをすることができます。シューカルは中世に建っていたフランシスコ会修道院でも知られています。今日、フランシスコ会の日は聖人を祝うために毎年7月に開催されています。ボトル入りの湧水“オップシューブルース”(oppsjöbrus)が作られ、リンゴ製品が販売されているペーデシュ・アープラゴード(Peders Aplagård)も自転車で訪れるのに最適な場所です。ゲストはリンゴの木の庭でガイド付きツアーに参加することもできます。
ブルードヘルホテル(Brudhäll)や、シンナシュコテージ(Skinnars)、アントンスB&B(Antons B&B)などに宿泊しましょう。アントンスB&Bにはゲストが触れあえる羊たちがいます。シューカルでは自然遊歩道沿いを散歩したり、バードウォッチングプラットホームから鳥を観察したり、日没にピクニックを楽しんだりできます。

行き方:

フィンランドのPargasから(2.5時間)、またはÅland本土のLångnäsから(2.5時間)

DESTINATION LAPPO ISLAND IN ÅLAND

オーランド諸島 ラッポー島

ラッポー島はトーシュホルム(Torsholm)とクムリンゲの間に位置します。 ラッポーの面積は8平方キロメートルで南北に4.3kmの大きさです。島には約30人の住民がおり、夏にはさらに人数が増えます。ラッポーには郵便局、図書館、ゲストハーバー、美術館、サマーレストラン、ペンション、フリスビーゴルフコース、ハイキングコースなどがあります。

 

行き方:
フィンランドのOsnäs港からフェリー、またはHummelvikからのフェリーがあります。Finvik港からM/S Frida IIと隣接する島AsterholmaとAsterholmaホリデービレッジへ接続しています。

FINLAND

シェルシァール島へ船の旅 

BOAT TRIP TO KÄLLSKÄR ISLAND

DESTINATION BRÄNDÖ ISLAND IN ÅLAND
オーランド諸島 ブレンドゥー島

www.brando.ax/en

オーランド諸島の中で最北端に位置しフィンランド本土に最も近いのがブレンドゥー島(Bränd)です。ブレンドゥーは1,000以上の島々からなり、そのうち10の島に人が住んでいます。島々は橋や土手道、小さなフェリーでつながっています。ここには岩肌から小さな群島の村、観光スポットまで、探索すべき多くの場所があります。島々の中でカヤックをしたり、サイクリングを楽しみましょう。様々な風景は落葉樹林から不毛の崖、そして海まで全てを提供しています。素晴らしい公衆浴場もあり、例えばブレンドオービー村(Brändöby)の南にあるコッシュクロッブスレーベット(Korsklobbsrevet)には飛び込み台とビーチバレーのボールコートがあります。

 

行き方:
BrändöはÅland本土から2.5時間、フィンランドのTurkuから2時間の場所に位置します。もしTurkuから出発する場合はPargasのHoutskäからBrändöのTorsholmaへ、またはOsnäsからÅvaへフェリーで行くのが便利です。

DESTINATION LAPPO ISLAND IN ÅLAND

オーランド諸島 ラッポー島

ラッポー島はトーシュホルム(Torsholm)とクムリンゲの間に位置します。 ラッポーの面積は8平方キロメートルで南北に4.3kmの大きさです。島には約30人の住民がおり、夏にはさらに人数が増えます。ラッポーには郵便局、図書館、ゲストハーバー、美術館、サマーレストラン、ペンション、フリスビーゴルフコース、ハイキングコースなどがあります。

行き方:
フィンランドのOsnäs港からフェリー、またはHummelvikからのフェリーがあります。Finvik港からM/S Frida IIと隣接する島AsterholmaとAsterholmaホリデービレッジへ接続しています。

DESTINATION JURMO ISLAND IN ÅLAND
オーランド諸島 ユールモー島

www.jurmo.ax

www.facebook.com/jurmoaland

オーランド諸島の東北群島にある小さな島のユールモー島(Jurmo)は、のんびりしたいゲストのための場所です。

島の長さは約3.5km。島にはマリーナ、ホテル、ショップ、カフェ、レストランがあります。ここはゲストがリラックスして海のライフスタイルを楽しむことのできる場所です。

行き方:
Brändö自治区のJurmoは本土からすぐ近くのところにあります。本土のGustavsにあるOsnäsからカーフェリーViggenでÅvaまで30分強です。Åvaからは小さなフェリーDoppingenが頻繁にJurmoへ往来しており、その所要時間はわずか10分です。MariehamnからJurmoまでの所要時間は4時間でVårdöのHummelvikから車と群島フェリーを使うのが最も簡単な方法です。

ロホヤ (LOHJA 

ロホヤフィンランド南岸部の居心地の良い湖の町

ロホヤは手つかずの真のフィンランドの自然に囲まれた美しい地域で、ヘルシンキから西へ車でわずか1時間たらずの場所にあります。フィンランドの民族叙事詩、“カレワラ”(The Kalevala)の作者に影響を与えたのと同じ風景、湖、森に触発されてください。カレワラの神話を探求し、古いフィンランドの生活様式から癒しを学びましょう。そして南フィンランド最大の湖、ロホヤ湖の静けさを楽しんでください。

ロホヤはルーツが確立された伝統的な地域です。居心地の良い町の中心には500年前に建てられた教会があります。そこは教会が建てられるずっと前から人々が集まり取引等をした場所でした。その後、立派なマナーハウスと産業用の植物が植えられロホヤのさらなる繁栄に大きく貢献しました。地方自治体の合併により、ロホヤには新しい地域、美しい村、肥沃な田園地帯と美しい文化的景観がもたらされました。この地域のユニークな特産品は、リンゴとジューシーな果物から作られた多くのスイーツです。5月になると20万本以上のリンゴの木に花が咲き誇り、8月から9月にかけて実をつけます。

湖と森の魅力とは何でしょう?それは静かなコテージで愛する人と過ごす時間であったり、ロホヤ湖のほとりの緑豊かな果樹園でハイキングしたり、冬には凍った湖の氷の上でスケートをすることです。水辺でリラックスしたり、天気の良い夏にはイベントやカフェのテラスで地元の郷土料理も楽しめます。

FINLAND

カレワラ体験 KALEVALA EXPERIENCE

FINLAND

ロホヤ島の恵みを味わう THE TASTE OF LOHJA ISLAND

フィンランド

シウンティオの自然と歴史 — カヌー、サイクリング、マナーハウス(Nature & History in Siuntio – Canoeing, Cycling and a Private Manor House)

SWEDEN
スウェーデン

DESTINATION SÖDERHAMN
ソーデルハムン地方

Söderhamn an active archipelago municipality
ソーデルハムン-群島の活発な街

ソーデルハムン(Söderhamn)は長くそして輝かしい歴史を持つ群島の街です。スウェーデンの首都ストックホルムから北へ約2時間の場所にあり、ヘルシングランド(Hälsingland)の森と青い山脈が出会う場所です。
ソーデルハムンは牧歌的な島々と入り江、そして小島が形成する美しい群島が特徴で、遊泳やボート遊び、釣りなどを楽しむことが出来ます。ソーデルハムン近郊には、広大な一面に広がる手付かずの森と雄大な自然の景色が広がり、この地域の際立った特徴になっています。多くの公園は夏の間多彩な色に染まる事で知られており、これらの美しい公園を訪れるツアーはリアルな体験になるでしょう。
中世初期にはすでに重要な市場であったソーデルハムンは入り江の最端に位置しています。17世紀初期にはライフル銃の工場が設立され、この工場がスウェーデン軍に武器を供給し、その結果として市の設立を許諾されました。ソーデルハムンは地理学的にスウェーデンの中心に位置しており、全てが近くにあります。南北に60kmの長さがあり、美しい沿岸からは30kmにわたって島が突出しています。

ESTONIA

DESTINATION SETOMAA HISTORIC REGION
デスティネーション セト地方歴史地区

セト地方 - 現代の暮らしの中にある伝統

セト地方(Setomaa)は、エストニアでも最も独特な文化を持つ田園地域の一つです。

エストニアとロシアの国境沿いにあるため、セト地方に暮らすセトの人々は両文化から影響を受けながらも、独自の伝統と価値観を維持しています。特に伝統的な歌唱法セトレーロ(Seto leelo)が有名で、UNESCO無形文化遺産に登録されています。歌唱伝統に加え、セト地方は独自の言語や目を引く色鮮やかな民族衣装、印象的な銀の装飾品、そして郷土料理があります。東方正教会に属しているため、他のエストニア人とは少し異なる通念を持っています。

ESTONIA

DESTINATION MULGIMAA HISTORIC REGION
デスティネーション ムルギ地方歴史地区

ムルギ地方 - 起業精神を持つ村
ムルギ地方(Mulgimaa)は、南エストニアにある歴史地区です。ムルギの農民達は裕福なことで知られており、19世紀後半にエストニアで初めて地主から自分の農地を買って亜麻を栽培するようになったエストニアで最初の農民です。
彼らの裕福さは、豪華な大邸宅や彼らの子供達を最高で高額な学校に通わせることができたことからもわかります。現在のムルギ地方は、独特な自然と過去の遺産、そして心躍るような投機と活動的な市民によって人々を魅了しています。
ムルギ地方の3つの文化的な象徴である、方言、男性の長くて黒いジャケット、伝統的なムルギ粥は現在も存在し続けています。

DESTINATION ONION ROUTE – THE SHORES OF LAKE PEIPSI

デスティネーション オニオンルート

オニオンルート ペイプシ湖沿岸の伝統的な玉ねぎ栽培の村
オニオンルート(エストニア語でシブラテー/Sibulatee)は、エストニア最大であり、国境にまたがるペイプシ(Peipsi)湖のほとりにあります。ここは、文化の多様性でよく知られています。
エストニアの伝統的な農耕文化、バルト・ドイツのマナーハウス文化、ロシアのオールド・ビリーバー(正統派キリスト教)の文化など、異なる文化を持つエストニアとロシアのコミュニティが共存しています。オールド・ビリーバーはペイプシオニオンを栽培し、現在も栽培を続けています。オニオンルートの名前は、この地域の伝統的な玉ねぎ栽培に由来しています。

ESTONIA

ONIONS, FISH AND CHICORY – THE LOCAL FOOD ROUTE
玉ねぎ、魚、チコリ - ローカルフードルート

ESTONIA

WORKSHOP OF TEA DRINKING CULTURE IN LAKE PEIPSI AREA
ペイプシ湖地域でのお茶文化のワークショップ

DESTINATION SOOMAA

デスティネーション ソーマー

ソーマー – 古くからの伝統が息づく湿地帯

ソーマー(Soomaa)はエストニアの南西部に位置する景観地区です。エストニア語で「ソーマ」は「泥炭の地」を意味します。この地域は5つのユニークな季節があることで知られていますが、5番目の季節は洪水の季節と言われ、雪解け水や大雨により下層の森林や道路、庭まで浸水します。

ソーマーの歴史は石器時代にまでさかのぼります。この地の魅力は、今でもソーマーで教えられている丸木舟(エストニア語でhaabjas)を作る伝統です。21世紀になってもこのような舟作りの伝統が残っているのは、ヨーロッパでは恐らくソーマーが唯一の場所であり、ここ数十年で丸木舟作りへの関心が高まり、昔ながらの伝統が復活しました。

また、カヌーツアーやスノーシューハイキング、ビーバーを中心とした動物観察ツアーなどに参加することができ、神秘的な“Tori Hell”にも立ち寄ることができます。

エストニアでは、サウナ入浴は人々のアイデンティティーの一部であり、神聖なものとなっています。サウナは常に多くの機能を持った重要な儀式で、非常に実用的であると同時に精神的なものでもあり、アウトドアの旅から戻ったときなどに良いリラクゼーションを提供してくれます。そのため、長いサウナセッションの後には、地元の人々の考えが理解できるようになります。

1993年には、ソーマーの景観の中核となる地域がソーマー国立公園に指定されました。この公園には、広大な原生地域が含まれており、大きな泥炭地と鬱蒼とした森林が、多数の河川とそれらに接する氾濫原によって織り成されています。

 

プロジェクト「Creating attractive rural lifestyle destinations(Rural Lifestyle)」は、欧州連合および欧州地域開発基金の中央バルトプログラムから一部資金提供を受けています。

この出版物は著者の見解を反映したものです。欧州委員会は、ここに掲載されている情報のいかなる利用に対しても責任を負うものではありません。

ESTONIA

COUNTRYWOMAN’S SPAAA AT KLAARA-MANNI HOLIDAY- AND SEMINAR CENTER
クラーラ・マンニ ホリディ&セミナーセンターでのカントリーウーマンズ・スパ

DESTINATION LAHEMAA NATIONAL PARK
デスティネーション ラヘマー国立公園

https://www.visitestonia.com/en/where-to-go/north-estonia/lahemaa-national-park

エストニア最古の国立公園の深い安らぎと静寂

ラヘマー国立公園(Lahemaa)は、エストニア北部沿岸エリア固有の自然を形成しており、文化遺産として保護されています。

ラヘマーはエストニアで最も古い国立公園で、70以上の村があり3,000人以上が住んでいます。この公園の特徴は、4つの美しい半島やマナーハウス、手付かずの自然、活発なコミュニティです。4つの優れたマナーハウスの文化例としても知られています。3つのマナーハウスは改装されており、古い木々に囲まれた歩道はきれいに整備され、定期的にイベントが開催されています。

海岸線にはヨーロッパで最大の不規則な岩や石の平野が広がり、土壌が石だらけで不毛なため、周辺の村々は漁業や木材運送、造船と海上貿易に頼って生活しなければなりませんでした。

周辺への移動は、陸上よりも海上の方が簡単で、エストニアとフィンランドの沿岸部の村々との繋がりは強く、半島の住民が話す方言はフィンランド語に似ていました。村々の発展はバルト・クリント(Baltic Klint)という石灰岩の断崖に強く影響を受けました。古代集落、古い村やマナーハウスはバルト・クリントの端に位置し、ジュニパーが植生する石灰質の牧草地に囲まれています。

内陸の村々は主に農業を営んでいましたが、いくつかの小さな産業や水車、そして厚紙工場などがありました。この村々は、海沿いよりも安定していたこともあり、近隣の町で働いていてもほとんどの人が一年を通してこの村で暮らしています。

ESTONIA

TWO-DAY FISHING EXPERIENCE IN LAHEMAA
ラヘマーで2日間の釣り体験

LATVIA

ラトビア

DESTINATION ABAVA RIVER VALLEY

アバワ川渓谷 

The Ancient Abava River Valley  –  vineyards and small towns

アバワ川渓谷 ブドウ園と小さな町

 

溶け出した氷河が生んだアバワ渓谷(Abava)は、最大幅2km、深さ30〜40mの古くからある渓谷で、その立地は素晴らしい景色を生み出しています。アバワ川は、森や古い町、農村の間を流れており、小さな滝や隠れた洞窟はリフレッシュに最適の場所です。また、渓谷のほとりにいくつかの城跡があります。アバワ川渓谷には、ラトビアで唯一ブドウ園が広がる場所があります。サビレ村(Sabile)を訪れれば、あちこちで生産されたワインやサイダーを楽しむことが出来ます。川には小さな町カンダワ(Kandava)の象徴である石橋が架かっており、川のほとりに広がる草地には夏の間は特に美しい花が咲き、自然の中でのびのびと過ごす家畜の姿を目にすることが出来ます。また、プーレ(Pūre)の町にはチョコレート工場がありツアーやテイスティングを申し込むことが出来ます。

DESTINATION SĒLIJA

セーリヤ州

Undiscovered islands of Sēlija

知られざるセーリヤの島々

 

ラトビアで歴史ある地域のひとつであるセーリヤ州(Sēlija)は、リトアニアやベラルーシとの国境まで達するダウガワ川左岸に位置しています。

この地域では、和やかで小さな農場や様々な教会、丘や湿地、小さな町村、言葉のなまり、そして肉入りのポテトダンプリングやカッテージチーズ・パンケーキなどの料理、さらには自然薬として有名なビーバー腺薬など、セーリヤならではの風景や特産品を楽しむことが出来ます。

この地域では家族や友人、隣人たちとの行事を大切にしています。野外でダンスパーティーを楽しんだり、醸造の途中でビールの味見をしたり、家畜の豚を屠殺する前の行事として肉とザワークラウトで隣人をもてなしたりと、伝統的な風習が現在も強く残っています。

かつてこの地の人々は、森や沼地、草地に囲まれた集落に住んでいました。こういった集落は“島”と呼ばれ、例えば鳥の島や白鳥の島などそれぞれの集落に名前があり、ルールがあり、伝統がありました。今日では、17ある“島”でセーリヤの特別なアイデンティティーを感じることができます。

DESTINATION NORTH VIDZEME

北ヴィゼメ

Northern Vidzeme a balance between urban and natural environments

北ヴィゼメ:都会と自然が共生する場所

文化と歴史のあるヴィゼメ州(Vidzeme)の北部はエストニアと国境を接しています。北ヴィゼメの町にはラトビア的精神が根付きユニークな魅力に溢れています。ヴィゼメ大学のあるワルミエラ(Valmiera)は開発に焦点を当てており、知識と人材、地域の起業家の場所でもあります。スミルテネ(Smiltene)は住宅街が少なく、小山や谷、森、公園、湖によるユニークな地形を持つ穏やかな町です。リンバジ(Limbaži)はラトビアで最も古い町の1つであり旧市庁舎の壁画やライブシルバーミュージアムは町の数少ない名所です。また、北ヴィゼメ生物圏保護区域は、ユネスコの“人間と生物圏計画”によって国際的に重要な環境保護区域であることが認められており、国土の約6%を占めるこの区域はラトビア最大の特別環境保護区域となっています。

DESTINATION GAUJA NATIONAL PARK

ガウヤ国立公園

ラトビア最大かつ最古の国立公園、ガウヤ国立公園は、ガウヤ川渓谷付近豊かな自然と、この地域の鳥や虫、植物の多様性を守っています。

歴史あるガウヤ川渓谷の起源は、さかのぼること3億5000万年以上も前になりますが、現在の峡谷に覆われた地形は氷河期の終わり、溶けた氷河によって形成されました。ラトビアで最も長いガウヤ川(452km)はガウヤ国立公園の間を流れています。かつては交易路として機能し、リヴォニア人たちがそのほとりに集落を建設していました。13世紀、険しい坂と深い谷に囲まれた強固な石城がいくつも築かれ、その周りで、都市と社会的・文化的生活が発達していきました。

公園には、モダンかつ温かみのあるゲストハウスやカントリーハウス、農園、レストラン、レジャースポットと、あらゆる場所に昔の伝説が息づいています。ここでは、古城で古代の雰囲気を味わったり、かつての神聖な場所でみなぎるエネルギーを感じたり、泉のせせらぎで心と体を癒やしたりすることができます。昔の王が植えたとされる木に触れたり、砂岩に声を反響させてみたり、小道に沿って森を探検したりするのも良いでしょう。大切なのは、色やにおいや味から田舎の暮らしを感じ取り、ゆっくりと楽しむことです。ハイキングやサイクリング、乗馬、ボートでの川下りは、ここを楽しむのにぴったりのアクティビティです。

 

ガウヤ国立公園の楽しみ方

  • ネイチャートレイルを歩く(30以上のトレイルがあります)。
  • ワークショップや手伝いによって、ラトビアの田舎暮らしや食事を体験。
  • ラトビアの工芸について学び、実際に作ってみる。
  • ローカルビールやハーブティー、お菓子、パン、ワインを楽しむ。
  • ガウヤ川に沿って景色の美しいボートの旅を楽しむ。
  • 古城や荘園で、古代の雰囲気を味わう。
  • アクティビティを楽しむ。(サイクリングや弓射撃、スキー、ハスキーとのランニングまたはウォーキング、乗馬)
  • 釣り、キノコ狩り、ベリーやハーブの採集。